Mac で dvdbackup, HandBrakeCLI で mp4 へ
MacでDVDを dvdbackup と HandBrakeCLIコマンドを使って mp4 へ変換します。 これでiPadで見れるようになります。 なにがなんでもCUIを使いたいんだ!
Requirements
あとは希望と情熱です。
- dvdbackup
- HandBrakeCLI
Install
まずは必要なコマンドをインストールします。
dvdbackup
homebrewでインストールできます。かんたんー!
brew install dvdbackup
HandBrakeCLI
HandBrakeCLIは少し面倒です。下のリンクからダウンロードしてきます。
HandBrake: Download(Command Line Interface)
と書いてあるところから HandBrake-0.9.8-MacOSX.6_CLI_x86_64.dmg をダウンロードします。
これをマウントすると、中に HandBrakeCLI がいます。
この HandBrakeCLI をパスの通っているディレクトリへコピーします。
シェルを立ち上げ直すと以下のコマンドが使えるようになります。
$ dvdbackup -h Usage: dvdbackup [OPTION]...
$ HandBrakeCLI --help Syntax: HandBrakeCLI [options] -i <device> -o <file>
Backup DVD
それでは大好きなDVDをバックアップしていきます。
DVDをディスクトレイに入れたら以下のコマンドを実行します。
$ dvdbackup -n MY_VIDEO -i /Volumes/DVD_VIDEO -M -o ./
オプションの意味は下記の通りです。
-i device : DVDドライブのデバイス名
-o directory : 出力先親ディレクトリ
-n name : 出力先ディレクトリ
-M : 完全バックアップを指定するオプション
しばらく待って完了すると、./MY_VIDEO/VIDEO_TS にバックアップされます。
Convert VOB to mp4
このままだとiPadとかで見れません。
ごろごろしながら見たいのでここはHandBrakeCLIを使ってmp4にしましょう。
チャプター情報を調べる
まずは下記のコマンドを実行してチャプチャー情報を調べます
$ HandBrakeCLI -i MY_VIDEO/VIDEO_TS/ -t 0
オプションの意味は下記の通りです。
-i directory : 対象ディレクトリ
-t 0 : チャプチャー情報を表示するオプション
-i で指定するディレクトリは、dvdbackupでバックアップしたファイルがあるところです。
これを実行すると、以下のような出力がずらーっと表示されます。
$ HandBrakeCLI -i VIDEO_TS/ -t 0 [22:35:03] hb_init: starting libhb thread 中略 [00:56:41] libhb: scan thread found 1 valid title(s) + title 1: + vts 1, ttn 1, cells 0->45 (2285472 blocks) + duration: 02:41:32 + size: 720x480, pixel aspect: 32/27, display aspect: 1.78, 23.976 fps + autocrop: 0/0/0/0 + chapters: + 1: cells 0->0, 86819 blocks, duration 00:06:18 + 2: cells 1->1, 21371 blocks, duration 00:01:35 中略 + 35: cells 44->44, 89138 blocks, duration 00:06:38 + 36: cells 45->45, 5 blocks, duration 00:00:00 + audio tracks: + 1, English (AC3) (5.1 ch) (iso639-2: eng), 48000Hz, 448000bps + subtitle tracks: + 1, Japanese (iso639-2: jpn) (Bitmap)(VOBSUB) HandBrake has exited.
見るのは下のあたりの情報です。
+ title 1: : タイトル番号1のコンテンツ
+ chapters: : チャプター情報
+ audio tracks: : 収録音声
+ subtitle tracks: : 字幕
タイトルは複数見つかりますが、チャプターのduration が一番長いやつでしょう。
ここではタイトル番号1のチャプターが1から36まであることを控えておきます。
audioはそれっぽい方、subtitleは必要ならJapaneseの方の番号を控えておきます。
mp4へ変換する
いよいよmp4へ変換します。以下のコマンドを実行します。
$ HandBrakeCLI -i MY_VIDEO/VIDEO_TS -t 1 -c 1-36 -a 1 -s 1 -o movie.mp4
オプションの意味は下記の通りです。
-i directory : 入力ディレクトリ
-t title number : タイトル番号
-c numbers : チャプタ番号の範囲
-a number : 音声
-s number : 字幕
-o file name : 出力ファイル
それぞれのオプションに先ほど控えた番号などを指定します。 字幕は必要な時だけです。
なお、プリセットも使えます。 iPad の場合は下記のようにプリセットを指定します。
$ HandBrakeCLI -i MY_VIDEO/VIDEO_TS -t 1 -c 1-36 -a 1 -s 1 --preset iPad -o movie.mp4
使えるプリセットは下記コマンドで見れます。
$ HandBrakeCLI -z
enjoy !